gavangavanの日記

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時をかける魔女をやめた魔女(再録)

サマーウォーズBD版視聴記念。
2006/8/21にmixi日記に書いた記事を再掲。思えば細田監督を知ったのはこの1本だった。


昨夜からアニマックスでやっていた東映アニメのぶっつづけ放送。多分リクエストされたいろんな作品の1エピソードを放送してたんだと思うけど、たまたま zappingの途中でそのまま釘付けになったのが、「おジャ魔女どれみ どっかーん」だった。

この作品はテレ朝日曜朝枠でライダーのあとにやっててときどきみていたから、話の設定はよく知っていたのだけど、この40話「どれみと魔女をやめた魔女」はしらなかった。

話の筋は、このエピソードは「伝説の40話」といわれるほどらしく検索すればたくさん出てくると思うので省く(youtubeにもあるようだ)。ただ、佐倉未来という魔女をやめてひとりでガラス工房をやっている女性が、ある意味で魔女の現実(虚構の現実というのも不思議な表現だが)を魔女見習いのどれみに教えて去っていく話なのだけど、シナリオの大部分が未来とどれみの二人のやりとりのみですすんでいく異色な展開で、でも妙に透明感のある未来の語りや未来の工房のシーン、ガラス細工が象徴的に描かれていて。

エピソード中には、未来がなぜ魔女をやめたのか、魔女をやめるということがどういうことかは陽に語られない。未来はなにかを直接どれみに伝えるわけでもなく。でも急にベネチアに引っ越すという未来が「私といっしょにくる?」とどれみに語りかけるそのことばにオーバーラップするものが、なんと書いていいかよくわからないが、胸にひびくのね。

ガラスは実は固体ではなく非常にゆっくりと流れる流体である、という科学的事実は知識として頭にはいっていたけれど、このエピソードで未来が語る「無限の時間」とガラスの対比表現は、正直魂を揺さぶるほどの衝撃といってもいい。

このエピソードの演出担当は細田守という人で、この人はアニメ映画版「時をかける少女」の監督であった。「時かけ」は要チェックかもしれない。

ついでに。EDクレジットまでまったく気づかなかった未来の声は、原田知世その人なのであった。