gavangavanの日記

書きたいことを書いております。

夏の大三角を撮ってきた。

逃亡中、飛騨の山奥におったのですが、電波が届かないだけではなく町の光も届かないところなので星がよく見えるのです。以前からいくとかならず夜は星をみとったのですが(一回は天体望遠鏡ですばるを眺めた)、今回はデジカメがあるので、初めてではありますが写真にとってみようとチャレンジしたのでした。

最近のデジカメは非常によくできていて、明るいところでも暗いところでも、花火のように露光時間と絞りの関係がむずかしいようなものでも絶妙のセッティングを自動できめて取ってくれます。マニュアルモードもちゃんとあるので、適当に頭で考えた結果、露光時間は星が動いてしまわない範囲でたぶん最大にとるべきだろう、絞りは全開にしたいがそうするとピントが甘くなるだろうからほどほどがよいだろう、センサーのISO感度は高いほうがいいのだろう、ということで適当にセットして何通りか試してうまくいきそうなパラメータを探りました。昔の人はこれをカンと計算と経験で繰り返していて、しかも写真を焼いてみるまで結果がどうなるかわからないとう手探りをやっていたかとおもうと、グータラの私にはとてもできそうにないと思えます。その場で写真を確認できるデジカメだからこそできることですね。今回はiPadも持ち込んでいたので、とってファインダLCDで確認したあと、iPadで速攻読み込んで詳細確認するという手もつかいました。意外とこれは有効でした。

で、とったのがこれです(画像をクリックするとデカくなります)。

どれが夏の大三角(アルタイル・ベガ・デネブ)かわかりますか? はくちょう座がでかでかと写っています。天頂方向にカメラを向け、30sec露光、F9.1だったかな? ISO6400感度。ぼちぼち取れてます。もやっとしたのは雲じゃなくて天の川です。肉眼ではもっと鮮明に天の川が見えます。そこでFをもう少し開けて取ったのがこれ(F7.1くらいかな?)

天の川にも色があるのがわかります。ただもともと明るい1等星や0等星は画素値的にサチってしまう(maxになってしまう)ので色が潰れてしまっているかもしれません。肉眼的にはほとんどこのような感じに見えます。これをバックにして2,3分おきに流れ星がバンバン流れるのです。願い事なら仕放題というところでしょう。ただし1回ながれるまでに言い終えることは至難でありますがw。

地面にシートしいて寝っ転がってカメラいじりながら空をみていると時間がすぎるのがあっというまですね。そうこうしているうちに星は動いていくので、ああ地球はまわっているのね、というのがラピュタのエンディングテーマなみに実感できます。

さて、どれが大三角か、の正解はこれです。

正解できましたか? 画面中央はほぼ天頂。画角はかなり広いので(ふつうのスナップ用のレンズ)これが頭上のかなりの範囲に展開していたと思ってもらえればいいです。

このあとはくちょう座をおいかけてペガススが登ってきて、そのわきにアンドロメダ星雲がいたはずなんですが、コイツを撮ろうとしたら霧がどばーっ。はれることはありませんでした。あの環境ならモヤッとみえたはずなんですよね。今度は是非アンドロメダをおさめるべく検討したいとおもいます(秋の星座ですからね)。BGMはもちろんaikoですっ♪(ようするにそれがやりたかったってか)。