gavangavanの日記

書きたいことを書いております。

GTTF 1st+2ndLive〜style”Conte mix”〜@5upいってきたよ。

さあ、問題のGTTFです。すでに公演直後から物議をかもしていますが、そのレポです。内容については例によって完全復元などわたしには無理なので、カニさん他のレポを参照ください

今回はとにかく書くのが苦痛でした。書かないどこかとも思うくらいですが、やはりこれまで見てきた責任上←書かないわけにはいかないので書きました。しかしきつかった。読むのもキツイと思うので、余裕のあるときにどうぞ。

内容のまとめ

OPコント:ラジオDJとあやしいアイドル

1stライブよりのコント。 キャバクラ、事務所の社長がパパ、マリファナ、薬、注射器、とヤバい単語が並ぶw。ゲスい系キャラはもはや女帝さまには定番なところがありますが、正直大阪のファンにとっては食傷気味なところもある。むしろ向さんの返しのキレを楽しむタイプのコント。

テンポはどうなのかなあ。だんだんゲスさがエスカレートしていくので、一回一回ドアあけてサブにいるディレクターにぶちまける向さんですが、これ間を詰めていっていっそドア空けるまえに行っちゃうくらいのほうが乗れるのですが、待ちを感じてしまったのがおしかったか。

コント:ほんとは恐ろしく当たる場末の占い師

2ndライブよりのコント。内容はほぼ一緒なので2ndのレポGTTF 2nd Liveにいってきたよ。 - gavangavanの日記を御覧ください。
ただし。
これもテンポがいまいち。初演のときはそれなりにテンションがあがっているからか、急いでる感が逆に客側のテンポとあっていたと思うのですが、今回はフリップを出すにしても向さんのいじりにしても、何か間を感じてしまったのです。これの原因が未だによくわかっていません。小屋の空間のせいなのか(5upは天井が非常に高く舞台との距離感がある)なんなのか、納得いく説明を見つけられません。

コント:裏切りの二重スパイ

今回の新作?とおもったらやっぱりそのようで。どこかの情報端末室に潜入した二人のスパイ。首尾よくハッキングに成功(というかパスワード推定しただけw)したものの、早希スパイが実は裏切りものであることが向スパイにバレていて、銃を向けられてしまう早希スパイ…。ここでチャイムがw。そしてスクリーンにこの文字が。
「ここからの台本を稲垣がなくしてしまったので、これから先は稲垣のみアドリブですすめます」

そういうしかけかwww。こっからは早希即興フリーダム芝居。銃撃の弾丸を掴んでたべて吹き出す。向打たれない…。すべってますw。さあどうするんだろうか、とおもったら。ちゃんと仕込みネタが用意してあって。女帝さま、袖にひっこんでフリップ持ち出します。まさかのフリップネタ。


早「R-1もあるんで、フリップネタやります」

いらんいらん!
ここでフリーダムにできないと(すくなくともアドリブに見えるようにやらんと)枠自体が意味不明になるのですがね。明らかなる仕込みネタをもってくるってどういうことなのか。

フリップネタはキテレツ大百科のブタゴリラ関連サブタイトル

  • 第50話 ウソ!ブタゴリラが野菜嫌い?!
  • 第65話 ゴリラとブタゴリラ・どっちがゴリラ
  • 第115話 花の命は短いぞ!ブタゴリラ最後の日

とか謎なサブタイトルの羅列w.これネタかとおもったら、全部ホンモノのタイトルらしいじゃないですかwキテレツ大百科 (アニメ) - Wikipedia
他にも2つくらいあったんですが、どれが採用されたのかわからんくらいに存在するブタゴリラシリーズwwww。いくつか列挙すれば

  • 第43話 ブタゴリラのあこがれは年上の女の子?
  • 第80話 極秘情報!ブタゴリラは女だった?!
  • 第137話 ブタゴリラ主催!緑幼稚園大同窓会
  • 第146話 涙の交換日記!ブタゴリラはKくんナリ
  • 第163話 一家ランラン!?ブタゴリラファミリー
  • 第223話 ブタゴリラショック!母ちゃん面会謝絶
  • 第233話 ブタゴリラ探偵団!餌はトラック一台分
  • 第242話 ブタゴリラの総決算!お騒がせ大全集!
  • 第251話 ブタゴリラ真っ青!野菜が肉に負けた!
  • 第273話 消えたブタゴリラ!イモより怖い神隠し
  • 第297話 ㊙ブタゴリラのアロエビックリ大作戦!
  • 第313話 ブタゴリラ病欠?修学旅行のバスを追え
  • 第325話 ブタゴリラ学説!蜃気楼は貝から出る?

まだありますw。こうして並べてみるとたしかに内容が気になるwww。どんだけいじられてたんでしょうかブタゴリラw.

まあ、会場ではこれも滑りまくりでwどうするかと思ったら、後半はこれで勝負をつけるんだと。


早「あるあるになるといいないいな〜

意味がわからないwww。そういうコーナーらしいのですが。

向「それはそっち先攻じゃないと…

無理だわなww。お題はコンビニあるあるだそうです。

早「レジ横のいちご大福はついつい買ってしまう、あるあるー。でもそれが食パンになったらいいないいなー♪」
向「コンビニのでっかい掃除機が強盗がきたらガチャンガチャンとトランスフォーマーになったらいいないいなー」
早「それほんまにいいですね♪

負けを認めたwww。こらえきれず、向さんが台本をもってきて女帝さまに渡して

早「遊びはこれまでよっ!

でオチ。

コント:早希ヲタディレクター制作のツイッター旅

2ndから。しかしオチが違った。前回のはGTTF 2nd Liveにいってきたよ。 - gavangavanの日記をみてもらえばわかりますが、V企画の原付免許リベンジ企画と連動していて、これが素晴らしい複合的奥行き感の落ちでしかもインパクト抜群というものだっただけに、それが剥がれて別のオチ(次は温泉ロケにいきましょう→お前もか!)になって少しずっこけた。一部地名が大阪になってるところもありますが、東京のままのものもあり。

前回は向ディレクターのもつハンディカメラの映像はリアルタイムで舞台横のディスプレイに出力されていて、女帝さまを舐め回すように撮影するキモい様子がわかったのですが(ただそれだけで他に重層的な意味合いはなかったようですが)、今回は小道具として機能してるだけでしたね。

コント+客参加型大喜利:姫

きました。1stで大受けだったらしい姫。CDにもなっていますが(当初個数限定で抽選のレアものだったのですが、グッズ販売でもうられてましたか?)、このコーナー、執事が姫にお題をだし、その答えをフリップに書いたのち、客席にも答えを募集します。もし姫の答えと一致したら、姫と結婚できるという、姫の婿探しコント。しかし、姫の答えは常軌を地球7周半分は逸脱しているので、まず一致しませんw。そもそもしょっぱなのコーナー説明からして、


姫「そなたらの中でわらわと同じ答えをしたものはわらわの婿になれるのじゃ」
向「……それは後半の企画でございます」
姫「!!!(平然を装おうと努力するがじきに破綻し苦笑いw、向さんをちらちら見るww)」

これだもんなwww。ちょっと仕込みっぽくもあったけど、女帝の反応を見るとこれはガチっぽいとわたしは判断。どっちでもいいんだけど仕込みっぽく見えちゃう(その時点で気になってしまう)のは失敗ということかも。

今回は前半が舞台袖に居る想定のエア婿候補に向執事がお題をだし、答えをスクリーンにだしてから、姫の解答を開示するという流れ。「国民の3大義務は?」という、もはや早希イベントでは定番化したお題が今回も冒頭から。前回2ndのときの打たず打たせず…が秀逸だっただけに、このあたりはあまりぶっ飛んでませんでしたね。どの程度まで天然だったのか。そういうことを舞台中に考えてしまうあたりがいまいち乗れてなかった証拠だろうとは思うのですが、それでも姫らしい片鱗は感じられたし、向さんの返しはおもしろいし(全開ならこんなもんじゃない、とおもうのだけど、この日はいったいどうしたんだ?っていう。このあたりの考察は別途以下で)、自分は楽しみましたね。

姫がお題の答えを書いたあと、向さんが客席に答えを募るのですが、案外みんな手をあげてなかったような。のりきれてなかったからか。普段ならあまり参加しないのですが、今回は手上げました。お題は

馬◯東◯の◯に漢字を入れよ。

馬耳東風、なわけですが、そのまま入れるわけもなければ、姫に正解できるわけもなゲシッ!!…ゲハゲハ…本当のことを言って何が悪い……。みんなひねって答えるわけですが、わたしはこう答えました
馬鹿東西。
単にわかりやすい単語を入れてみただけですが、向さんの返しを期待したのです。いや期待通り帰って来ましたねえww。


向「馬鹿東西、いいですねー。馬鹿東西。東の木下優樹菜西の稲垣早希ってことですね」

爆笑wwwww。ここで姫いじりwwww。笑いすぎたせいで姫の反応を見損なったじゃないかw。


このときの姫の表情を見てた方は是非コメント欄で描写してくださいおねがいします(_o_)。

姫の答えは。


姫「馬は東へ

「漢字」を入れろって問題やろがwwwww。ここまではアドリブかとおもってました。

次の問題で会場からの答えが「◯の中に顔みたいな絵かいたんじゃないですか?」ってのが出た時に


姫「漢字やいうてるやろっ!!!

仕込みかおいっ!ww。これをみて、最後のオチでふたたび「馬は東へ」を持ちだしたところで、ははーん、とおもいましたが、まあアドリブコーナーのあたまとおしりでシナリオ組んどいて、中はフリーダム、最後に着地させるってのは向さん好きなところでもあるので、それはいいのだけど、姫でも客席は乗りきれずってのは結構意外というか、なにがあったのだ?と思わせる出来でした。

コント:GTTFライブ。

2ndより。これも内容はほぼ同じなのでGTTF 2nd Liveにいってきたよ。 - gavangavanの日記を御覧ください。今回は2曲のフリを事前にyoutubeで流してたこともあり、練習済みの人も多かったかもしれませんw。ちゃんと会場でもSEIによる練習もありましたw。しかし向さん、練習の時にThrow the Umbrellaの歌詞とんじゃったんだよね。iPod持ってたんでその場で再生したろか、と思ったんだけど、間に合わなかったw。非常に簡単なフリなのですが、はずかしいのかノリきれてないのか、ちぢこまってる客席に対し


向「スティック持って来てる人はみんなちゃんと出来てるよー

wwww。2回目ですからw。わたしは先日ルミネでカニさんにもらった桜スティックを中身詰め替えてもっていきました。さらにいっしょにいったフォロワーさんからも太いリノリウムもらったので、両手にもって振ってましたが、途中で桜が吹っ飛びましたw。後ろの方々ぶつかったかもしれません、すみませぬ。

ルミネのときも感じましたが、早希イベントに来る人達は普段音楽ライブにいかないんですかね。スタンディングになれてないし、手振りも動きが鈍いし、なによりビートの聞いている曲を聞いてるのに微動だにせず。ちゃんとリズムとるべきだとおもうのだけど、やっぱ客層が違うのだなあと思いますー、などと去年のaiko LLR5@ZEPP大阪の超熱狂を経験済みのわたしは思ったりするのでした。

【追記】 そうそう、これは書いとかないかんかった!。このコントでは、客が一人も来てないから歌う気がしないという女帝さまに、SEIが観客と一人二役をやるので舞台上と客席を行ったり来たりする、というネタなのですが、何回目かに客席で観客になったときに手に何やら持って、


SEI(向)「持ってくるといいことあるよーっ!」

とうもろこしっ!!!!!!wwwwww
まさかここでいじってくるとはwww。2年ごしでついに他人の手によってオチがつけられた瞬間でした。今回のGTTFにあの方の手が入っているのでは?という勘ぐりが入る遠因にもなっているこのイジリですが、ピントきた人は会場にどのくらいいたのか。わたしからは非常に局所的に大受けしていたように見えました。しかし、人によっては更に気分を害した方もいたかもしれませんね。よりによってGTTFであれを思い出させられたわけですから。むしろここでひっぱりだすくらいなら、冒頭の出オチOPで速攻でイジってくれたほうがきっと大爆笑になったはず、と思い出しては勿体無く思うのでした。

そして感想ほか。

で、ですね。やっぱり出来はよくなかったです。それはたぶん見に行っていた人のほぼ総意だと思います。

なにが一番まずいか。他の人達は(意外なことに)あまり指摘していませんが、構造の破損が最大の問題なのです。前回のGTTFはレポにも書いていますが、複数のスケールの違う対句構造が奥行き感を構成するネタの立体感時系列的着地感が心地よさと満足感の決定的源泉だったわけです。それが今回はほぼNothing。もってきたものは多くが1st,2ndの完成品からとりはずして借りてきたものなので、それをきちんと再構成してはめ合わす作業が、まず成されていない。

とくに2ndをみたかぎり、面一(つらいち)感というか、クルマでいうならボディの「チリ」(鋼板の合わせのクリアランス)の微細さがピカイチだったわけです。大きな構成と小さな詳細の一貫したConsistency(整合性)。これが失われたままなのです。これは時間がなかったからなのか、意欲がわかなかったのか。簡単にいってしまえば投げてしまった感が見える。バラバラです。あえていおう。壊れていると。

OPの出落ちコントがなかったこともひっかかる。3回目なのだから当然、より大きいスケールでの時間方向の対句構成、つまり過去のネタを弄るネタ、というものがありうると思っていました。なにしろ今回は1st&2ndのよりぬき再演公演だ、と最初から銘打っているわけです。秀逸なセルフパロディが見れるはず、と期待が高まっていたのも無理からぬところです。なぜ出オチを避けたのか。思いつかなかったからか、時間を気にしたからか。

出オチ後のOPVもなかったわけです。みなさんただの歌だと認識している人もいるのかもしれませんが、GTTFはテーマ曲「Shooting for the future space」をリーダーテーマとして成立しているコンセプトライブです。少なくともこれまでは。これ自身は固定する必要はなく、今後いじっていく、変貌していくことも当然必然であるわけですが、ここで投げ捨てなのは理解不可能。ライブの先頭にテーマ曲があるから、EDでライブでテーマを反芻するわけです。この構成を捨てる必然性は今回全くない。これも時間を気にしたのか。

5upは時間のスロットが結構厳密なので、ゆるい構成にしづらいことから、段取り重視になるのかもしれませんが、むしろ5up特有の状況よりは大阪という土地柄が最大限影響したようにも思うのです。そもそも向さんは東京以外でのGTTF開催に否定的でした。そして今回の大阪公演は前回のルミネのEDトーク内で飛び出した突然の女帝発言に端を発している、いわばイレギュラーでした。このあたりがさまざまなちぐはぐさを解きほぐす鍵なのかもしれません。

単純にいって向さんは今回の公演に過去2回ほどの熱意を持って臨めなかったのは間違いないとおもいます。それは気持ちの上だけでなく、スケジュールの都合もあるでしょう。なにしろ2nd@ルミネから2ヶ月しかたっていません。そして直前にはGWの天津96時間がありました。あれは相当体力精神力を消費したはずです。天才といえどもエネルギーは補充しないと次は出ません。その状態のまま乗り込まなければならなかった以上、ある程度スタッフにまかせた部分も多かったとおもいます。やりたいことができないとか、こうではなかったということはあまたあるのでしょう。それはいま言っても始まりませんが、やはり無理に大阪公演をこの時期にツッコむ必然性は、すくなくとも演者の方にはカケラもなかったといえます。

とすればなにが外力として働いたのか。わたしの仮説はアニメ座ツアーです。GTTFはドル箱です。過去2回の実績からみて間違いなく客がはいります。これまではインディーズ的ノリでやっていました。それがウリでしたし、なにより演者のやりたいことをやりたいままに好きなときにやるというのがそのなによりの健全さだったはずです。しかしよしもと的にみれば、収益をあげたいとき(企業には決算というものがあります)に売上をある程度コントロールできる売れ筋の手駒をいかに多く手元にならべて置けるかが勝負になります。GTTFがそのターゲットにならないはずはないわけです。

演者側の論理でいけば、事の発端から言ってもそういう範疇にはめ込まれることは本意ではないはずです。外部からのノルマ的制約で身動きが取れなくなります。女帝単独のスケジューリングのひどさをみてもそれはわかるはずです。今回なぜその手の内に落ちるようなことになってしまったのか。

そこでアニメ座なのですが、関東では確かに受けたアニメ座公演。大阪でも公演がありましたが、当然これを続けていきたいのは座長はじめメンバー全員の思いでしょう。なかでも若手の芸人さんたちにとってはせっかく掴んだチャンスでもあります。機会を広げていくためには当然社内の押しが必要になるわけです。そこで、バーターという話がでるわけです。

なにしろ女帝さまは大阪所属なのです。今にして思えば女帝東京行きが消えたことからして、ロケみつといいGTTFといいボタンが掛け違ったことのA級戦犯なのですが、GTTFに関して女帝がバーターになっている以上、強行に断ってすべてを失うくらいなら、継続(GTTF)と新規(アニメ座)とに芽を残せるならばそちらを取るべきか、という判断があってもおかしくはない、と。

わかりません。わたしの想像なので無理筋かもしれませんし、そもそも会社経営がこのような論理で動いているかどうかも正直知りません。しかし蓋然性はあるとおもいます。そうでも考えないと、今回の破綻ぶりを合理的に説明しかねるのです。つまりGTTF関西公演+社によるコントロール下入りと同時にアニメ座の押し。ニコ生もありましたし、名古屋にまで番宣企画もありましたし、今回のGTTFの物販時にもチケ売りがありました(まあこれは切迫してる売上背景があるってことでしょうが)さらにそこに二重のバーターでエンジェルをつっこんだがっき〜のしたたかさが闇に光るw

次がどうなるか、まだなんともいえませんが、本来の3rd公演に向けて仕込んでいた内容はあるはずで、それはこれから出てくるはずですね。秋くらいに3rdがあるといいなと思っています。もちろん東京で。大阪はもう二度とないとおもったほうがよいと思っています。あのユニットには東京の空気が一番似合っています。