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劇団アニメ座番外編 ~よりぬきアニメ座さん~ ミディアムサイズレポート

6/22にシアターモリエールで開催された「劇団アニメ座番外編」のレポートがライアンさんより届きましたので掲載させていただきます。私はいけてないのですが、ツイッターTL等によりますと相当に面白かった回のようで、事前の向さんの「今回は面白い」ツイートによるハードル上げにもかかわらず、観覧した方々によれば今年一番の出来!と絶賛の嵐。まもなく始まるアニメ座全国ツアーの前哨戦として絶好のスタートを切ったもようです。それではレポどうぞ!


[桜 稲垣早希出演] 劇団アニメ座番外編 ~よりぬきアニメ座さん~ ミディアムサイズレポート

※敬称略
※ネタバレOKな方のみお読み下さい。

2013.6.22 19:00~ @新宿シアターモリエール

●オープニング
 *登場キャラ:向、アムロ(若井)、アスカ(早希)、承太郎(秀作)、丈助(半澤)、ケンシロウ(しまぞう)、ザコ(ザコ)、バッファローマン(ジョイ)、アイアンマン(玉城)、カイジ(伊藤)、R藤本、南斗水鳥拳レイ(がっき~)、ムスカ(木村)
 向さんが前説。客席、既にネタが始まってるのか半信半疑で拍手の練習w
続いて「よりぬきアニメ座さん、スタート」のコールで開演しようとすると、コールしかけのところで邪魔をするようにアニメキャラが一組ずつ登場、という体での演者紹介。
 アムロはギター持って弾き語りで「クローズ・ユア・アイズ」というアニメ座と全く合ってない雰囲気のバラードを熱唱。
 アスカはアスカコスなのにシンジの喋りから初号機暴走。
 ジョジョコンビはスタンドの巨大フリップ(片方目線入り、片方雑な落書き)からベジータ&ナッパ物真似
 ケンシロウは向の秘孔を突き「60年後お前は死んでいる」 向「93歳やったら死んでるやろ。金さん百歳、銀さん百歳、僕93歳!」スベった向さんにケン「舞台上では死んでいる」ザコ「あと5、6回やって」
 バッファローマンはカーテンの裏の見えない袖でハリケーンミキサー。
 アイアンマン、仮面を取ると中は萩原流行
 カイジもナッパ物真似。
 R藤本は私服で素の藤本。
 レイ「俺は勝手に自腹で来て、勝手に出番を作ってもらうことでしか借りを返せぬ男」 向「返すんじゃなくて借りを作ってるやろ」
 全員揃ったところで改めてコールしようとすると机の中からムスカが出てきて代わりにコール→暗転

●ジョジョ漫才
 *承太郎、丈助
 ジョジョ特有の擬音語解説、日常生活の中のジョジョ立ち

●専門学校コント
 *向、アムロ、カイジ、アスカ、ベジータ(R藤本)、ザコ
 向がアムロ物真似を習得するために専門学校に。
 講師のアムロが登場、「アムロ行きまーす」「殴ったね。二度もぶった。親父にもぶたれたことないのに」を練習。
 練習に入る前のアムロの名台詞にまつわる解説が長い。
 まず向がやってみるが台詞の前にガンダム無関係の効果音が。
 向がキョトンとしているとアムロ「早く言わないと」 向「いや、なぜ効果音が?」 ア「じゃあいつ言うんですか?………コソコソ」 向「ちゃんと『今でしょ』て言いなさいよ」 ア「サビの部分はお任せしようかと」 向「こんなんにサビとかAメロとかありませんよ」
 カイジ、アスカ、ベジータが物真似するがいずれも自分達のキャラに寄っている。でもアムロは絶賛。
 ザコだけ超真面目に物真似するがアムロにボロクソにけなされる。
 もめそうになったところでチャイム。アムロ「次回は『アーミーマー』の練習です」 向「アムロじゃなくて志村か」

●餅つきコント
 *バッファローマン、アムロ
 クールポコの定番「何~、やっちまったなー」をガンダム、キン肉マンネタで。
 バッファローマンのがなり声とまくし立てが酷くて何をやっちまったなのかよくわからないw
 しまいには力み過ぎてダンボールの臼を壊すw

ベジータのBLコント
 *ベジータバッファローマン、承太郎、丈助、浅倉南(早希)、シュージン(伊藤)
 修行に打ち込むベジータ。実は最近恋に悩んでいる。ある人物に会うとドキドキが止められない。
 それを見て残りの4人は「誰か好きな人がいるんじゃないのか?」と探りを入れる。
 ちなみに南がベジータを呼ぶ時は最後のタを取って「タッちゃん」、「カッちゃん」はカカロット
 ジョジョコンビはその相手は南ではと考え、南を連れて話し合いに行ってしまう。
 だが実はベジータバッファローマンの露出の多い格好にドキドキが止まらないのであった。
 2人きりになってしまい動揺するベジータにバ「熱でもあるのか?」「今度花火大会行こうぜ」「誕生日だからプレゼントくれ」などとフラグを立てまくる。
…てな漫画を描いてみたシュージンだったがボツにされ暗転

花の慶次の傾奇者コント
 *前田慶次(しまぞう)、岩兵衛(ザコ)
 あっち向いてホイとじゃんけんグリコで手合わせ。慶次が「傾くなら傾き通せ」と無茶をして勝つ。
 続いて角田信朗の『傾奇者恋歌』に乗せて踊りながら飴を客席にばらまく。

●エヴァコント
 *綾波レイ(早希)、ラミエル(向)
 レイが嬉しそうにしているところにラミエルが。
 実はドラえもんの声優に選ばれたレイ。
ラ「大山のぶ代さん→水田わさびさん→綾波レイておかしいやろ」
レ「でも、葛城三佐はもう出てるわ」 ラ「のび太のお母さん、あれは三石琴乃さんであって葛城ミサトやないで」
ラ「しかし、こんなことになるなんて世も末やな」 レ「使徒がいる時点で世も末だわ」
ラ「ああそうやな…湿っぽくしてすまんな。使徒だけにシトシト」 レ「こんな時、どういう顔すればいいかわからないの」
ラ「ほんならちょっとやってみよか」 レ「ヤシマ作戦を?」 ラ「なんでもう一度殺されなあかんねん」
ラ「ドラえもんの台詞の練習や」
レ「あれでもない… これでもない…」
ラ「待て。テンパって四次元ポケットから道具出しまくる時の台詞やってどないすんねん。もっと簡単なんあるやろ」
レ「私…………… ドラえもん
ラ「間が長すぎて放送事故や。じゃあ道具出してみて」
ラ「俺のび太やるわ。エーン、ジャイアンにいじめられたよー」
レ「タタタタン…そんな時は、N2爆雷」 ラ「ジャイアンもろとも死んでまうわ!」 レ「あなたは死ぬわ。私が守らないもの」 ラ「それやったら意味ないやろ」
レ「タタタタン…どこでもドア。ドアを開けるとターミナルドグマ」 ラ「よっ、リリス久しぶり。て、サードインパクト起こるやないか!」
レ「タタタタン…ビッグライト。ライトを自分自身に当てると巨大化して…」 ラ「旧劇場版!?」
レ「タタタタン…MAGI」 ラ「でかすぎるやろ」
レ「タタタタン…タイムカプセル(素でトチるw)…マシン」 ラ「タイムカプセルは小学校の校庭に埋めるやつやろ。なんでそれを言うたんや?」 早希ちゃんツボに入ってしまい噴きまくるw
ラ「おい。綾波こんなに笑うキャラ違うやろ」
ラ「もうむちゃくちゃや。こんなんで大山のぶ代さん、水田わさびさんの次無理やろ」
レ「私、3人目だから」

●格ゲー漫才
 *ベガ(玉城)、ロバート・ガルシア(伊藤)
「グーチョキパーで何作ろ~」の手遊びの唄から覇王翔吼拳やサイコクラッシャーなどの必殺技の応酬。
 ボーナスステージで乱れ撃ち。

●辞書の例文大喜利
 *向、アムロ、カヲル(がっき~)、ベジータ安西先生(玉城)、ケンシロウ、ザコ、カイジ、バッファローマン
 向が出版社に電話で自分が書いた辞書の売り込みをしている。
 その辞書、アニメキャラが例文を作ってくれるのが特長。
「嬉しい」を使った例文をアムロが→「まだ僕には帰れるところがあるんだ。こんなに嬉しいことはない」
「切ない」を使った例文をカヲルが→「2作続けて首が取れてしまって切ないよ」
「最低」を安西先生が→「僕の股間をトラベリングしてくれませんか」etc.
途中からアドリブで大喜利に。上手のカーテンの裏でキャラ達「無理無理」
「だらしない」をカヲルが→半分レイの格好で登場「既に着替え始めてました…」
 ケンシロウが指名されて「あかんて。今日体調悪いんすよ」
 最後に天の声で向が指名され「最悪」の例文を→「今が最悪や!」

あしたのジョーのバイト漫談
 *矢吹丈(まつばら)
 引退した丈が清掃やティッシュ配りのバイトに取り組むが最後は燃え尽きる。

●ドッキリ企画
 *南斗水鳥拳レイ、黒ひげ(玉城)
 レイが目隠しをされて拘束されている。
 そこにアスカがやって来て罵倒されつつイチャイチャ…のはずが、代わりに黒ひげ登場。
 がっき~の台本だけ別の内容というドッキリだった。ここから素で尋問タイムw
黒「お前、台本に勝手に書き加えてただろ」紙を取り出す
黒「アスカに罵倒された後に、『それもまたイイ』って書いてるぞ。なあ、お前にとってアニメ座とは何だ?」
が「舞台と称してのデートです」
黒「その後何て書いた?」
が「その……状況に応じて…抱きついたり…いろいろと、出来る範囲で、ね」
黒「何だいろいろって。舞台じゃ出来る範囲も何もねえぞ」
黒「台本の話はこれくらいにして、他に怪しい情報が入ってるぞ」
が「あの、笑ってないお客さんいるんですけど……」
黒「クイズ形式だ。最近酒に酔うと(早希ちゃんに)どんな話をするでしょう?」
が「お笑いの話を…」
黒「それは一応するけど、その後で『結婚して』って言うそうだな」
が「一種の例えじゃないですかね」
黒「お前今年で31だろ。例えで結婚言う歳じゃねえだろ」
黒「もう一問。最近、飼っていたハムスターが死んで、2人で公園に埋めたそうだな。で次の日、その埋めた場所に自分が食べたアイスの棒を差して、棒に名前を書いたそうだな。早希ちゃんが名前付けてなかったのをお前が代わりに作って。これ、俺初めて聞いたけどどういうプレイなんだ?」
が「おくりびとプレイですね」
黒「何て名前書いた?」
が「輝ける存在だったということで『ルミナス』と」
黒「ヤバすぎる」
黒「あとお前、今日稽古後の食事の時早希ちゃんが残した弁当を『僕が片付けます』って言ったのはどういうことだ?」
が「間接キスです」
最後に真ん中に立って思いの丈を述べて尋問完了

●コナン漫才
 *服部平次(R藤本)、遠山和葉(早希)
 幼稚園の保母さんになりたい和葉が絵本を読む練習をする。平次はメモを取りながら聴く。
和「桃太郎」 平「毛利小五郎?」
和「お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に」
平「2人とも外出中で、家は空き家になっとるんやな」
和「すると、大きな桃がドンブラコッコと」
平「ドンブラコッコ?桃が流れる音にしてはおかしいで。桃を鑑識に」
和「お婆さんが包丁で桃を割ると、中から赤ん坊が」
平「赤ん坊が入った桃に包丁。密室殺人やな」
和「違うわ、死んでへんねん」
和「(中略)桃太郎は鬼が島に鬼退治に行くことになり、お婆さんからきび団子を渡されました」
平「毒入りか?」
和「入ってへん。さっきから、お婆さんに殺意はないねん」
和「道中、桃太郎は3匹の仲間に出会いました」
平「歩美、光彦、元太やな」
和「少年探偵団違うで」
和「鬼が島にはたくさんの鬼がいましたが、桃太郎と3匹は力を合わせて鬼を退治しました」
平「急展開すぎて、現場の状況がわからへん。鬼の人数は?死亡推定時刻は?」
和「細かすぎるわ。黙っとって」
ベジータ「何だと!下品な女だ」
和「キャラ変わっとるで。桃太郎はお宝を持ち帰り、お爺さんお婆さんと幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」
平「わかった!犯人はヤス
和「ポートピア連続殺人事件やないか」
平「ごめん。最後にもう1つ」
ネクストコナンズヒーント
平「助けた亀」
和「それは浦島太郎やないか!」

●舞台稽古コント
 *向、アスカ、アムロ、カイジ、承太郎、丈助、バッファローマン変態仮面(ジョイ)、安西先生、平次、ケンシロウ、ザコ、サンジ(がっき~)、CHAGE(まつばら)
 今日の公演の台本を書き終えた向。最後はボケ無しの真面目な芝居をやる計画。
<アスカが悪を滅ぼすため長い旅に出るのを他のアニメキャラが見送り、恋人設定のアムロが「帰って来れたら結婚しよう」 アスカ「あんたバカァ?約束よ」 『哀 戦士』が流れてEND> この一連の流れを稽古することに。
4日前の稽古ではバッチリOK。
次の日の稽古。アムロの呼び方がレイになったり、バッファローマンが「ダンボールがあればハリケーンミキサーができるのに」と余計な台詞を足したり、『哀 戦士』をアムロが自分で歌ったりと微妙におかしくなっているw
向がおかしな点をツッコむ。
次の日。ジョジョコンビが北斗の拳コンビに変わっている。安西先生が台詞の後で唐突に「オ●ニー」
バッファローマンが自分でダンボールを用意してハリケーンミキサー。平次が台詞の後に「怒るでしかし」
エンディング曲がドナドナに。
本番前日。アスカが眼帯。安西先生CHAGEに変わっている。サンジが混ざっている。アムロが『CAN YOU CELEBRATE?』を歌い出す。エンディング曲が『SAY YES』に。アスカ顔を歪めて「僕は死にましぇーん」
向の説教中に「向の家」と書かれた特大ダンボールにハリケーンミキサー。
向キレかかり、アムロが反抗しだして暗雲立ち込める中、本番当日。
バッファローマン変態仮面に変わっている。安西先生が鞭とロウソクを持っている。
カオスな状況の中でアムロ「帰って来たら、ゾンビになってるかもな」
『Thriller』が流れ、全員でゾンビダンス 向「OK!」

●エンディング
木村さんは後に別の仕事があるためオープニングの後すぐ撤収、爆コメも途中で撤収、残りのメンバーでトーク。
向さん、若井さんからGTTFの炊飯器事件で早希ちゃんと2人でネタをやりづらくなったのでアニメ座に持ち込んだのでは?とからかわれる。
玉城さん&伊藤さんの格ゲー漫才、ニコ生のファミ通ライブのゲームネタコンテストで連覇とのことで流石の完成度。
そこからコラボの話に。若井さん&藤本さんで某コンビのパクリネタをやった話。
コナン漫才、藤本さんにとっては誰かと組むのがぴっかり高木以来とのことで(パクリネタは別として)
早希ちゃんはネタの覚えが良いのでやりやすかった、と。
(ぴっかりどんだけ下手なんだ。そして居なかったことにされてるぞバード238w)
キャベ確、慶次ネタをキングオブコントでやったら、「舞台から降りると失格」の隠れルールで敗退。
まつばらさん、CHAGE知らない世代で皆驚愕。
変態仮面お約束の最前列客に「お稲荷さんどれだ」
早希ちゃん、他のネタも控える中、がっき~にネタ合わせをお願いされて困った話。
が「ネタ合わせしてると、めっちゃいい匂いするんですよ」
変「いい匂いだったら俺も負けてないぞ。この衣装の時はダウニー使ってるからな」
がっき~を押し倒して顔面騎乗。苦悶のがっき~にザコさん「これが東京だ」
若井さんからツアーの告知の後終演

■感想
先月の本公演よりもバラエティに富んでいて冗長感がなく、目一杯楽しめました。
エヴァコントはプチGTTFの趣。改めて再始動への期待が高まりました。GTTFでもアドリブ要素が多かっただけに、天然でトチったのも余裕でプラスの笑いに変えてしまえるところは強味ですね。
格ゲー漫才は、自分は「龍虎の拳」知らないので一部わからなかったですが周りのゲーマー達は大ウケでした。このお二人は持ちキャラが豊富で凄く器用だと思います。
ドッキリ企画はがっき~お馴染みの身を削って取る笑い。どこまで削れるのか、だんだん心配になってきましたw
コナン漫才は藤本さんの平次がとにかく秀逸。次の舞台稽古ネタでも出てくるたびに笑いが起きていて、今回のMVPに決定です。早希ちゃんのツッコミも良かったです。
舞台稽古コントは、1つの短いパターンを何回もやって少しずつブレさせるという、GTTF 2ndの漫才オーディション練習ネタと同じスタイルでした。向さんはこういうのが好きなんでしょうね。
さて、ツイッターでも書きましたが、今回の番外編は非常に面白かったので、今後の本公演はNGK、ルミネ、祇園で昼間にやってる通常公演のように「前半ネタコーナー、後半新喜劇」という構成にしたらいいんじゃないかなと思いました。その位今回観たネタの数々に可能性を感じました。