gavangavanの日記

書きたいことを書いております。

単独イベ終了。オフィシャルレポがでとります。


12月4日(日) 新宿・ルミネtheよしもとで、桜 稲垣早希単独ライブ『桜 稲垣早希ネタイヴェント新劇場版:九〜YOU CAN(NOT) MAKE A GOAL〜』を開催。全国6都市で開催のツアーを締めくくる東京公演は、稲垣が扮装するキャラクター、惣流・アスカ・ラングレー、そしてその声優である宮村優子さんの誕生日の開催ということで、もちろん、その話題からスタートしました。アスカの姿で登場した稲垣が、「当然、みんなエヴァは見て来たよね?」と会場に呼びかけたものの反応はいまいち!? …と、早くも、ここで「あんたバカぁー?」が炸裂。これで会場のシンクロ率は一気に上昇します!
(中略)
このツアーの模様は、2012年3月14日発売のDVDに収録。ネタに加え、稲垣の素顔も収めたドキュメンタリーも収録。これを観ないと、「あんたバカぁー?」って怒られちゃいますよ!!

よしもとニュースセンター: 【ライブレポート】『桜 稲垣早希ネタイヴェント新劇場版:九~YOU CAN(NOT) MAKE A GOAL~』


(前略)
ライブ終了後、取材に応じた稲垣さんは「燃え尽きた感じ」と1カ月にわたるツアーを振り返り、エヴァンゲリオンの設定にちなんで、「自己採点は99.89点。せりふをかんだところがマイナス」とコメント。「新潟や熊本のお客さんがとても温かかった。来年は(綾波)レイや使徒の漫談もやってみたいし、ツアーでももっと地方公演をやってみたい」と話していた。ライブはDVDとして12年3月14日に発売される。価格は3990円。

桜 稲垣早希:「自己採点は99.89点」 単独ライブ最終公演 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

さて、昨日で1ヶ月かけて全国6箇所をまわる単独イベントツアー「ネタイヴェント新劇場版・九」が無事ファイナルを迎えました。オフィシャルのレポートがよしもとニュースのサイトにも出とるんですが…。
これ問題じゃね?!!www

写真が載ってるのはアレとしても、やったネタ全明かしなんですけどww。普通こんなんやられたら商売あがったりでしょうが!。シンクロ率のフリップネタはマジ中身までばらされてます!。よしもと公式でのまさかのスーパーリーク!。怖いですねえ。アスカでのフリップネタなんか、営業では絶対重宝するネタなのに、これはひどすぎやしませんかね。

また桃太郎聞かされたらどうするつもりなんだ!!!(違

20年後のシータについても伏字なんてあってないようなもんですからこれ。なんかあれですねー、今度でるDVDに収録されるかも、という配慮から具体的レポを控えている人もいる中、すべての配慮をぶっとばすこの所業。もう書いたもん勝ちってことでしょうか。

一応ファイナルということですので今後は感想その他についても解禁だとおもうのですが、今回の単独の内容についていえば、すでに私や他の方のツイキャスでも語られているとおり、まあ無難な内容という一言につきるかもしれません。今回サブタイトルの"YOU CAN(NOT) MAKE A GOAL"にもあったように、近々ロケみつのブログ旅がゴールする、ということもあり、ロケみつ〜アスカをフィーチャーしたイベントになることは事前にも予測されていました。会場も前回までの4箇所に加え、新潟、熊本と、ロケみつ放送地区をカバー。間違いなくロケみつ経由で足を運んでくれるファンの方々をターゲットにした構成になることは容易に予想されたことでしたし、私も今回のイベントセッティングからすればすべからくそうすべきである、と早くから主張していました。

結果からすればまさにそのとおりの内容で、アスカによるネタが5本中3本、Vネタ5本中4本までがアスカ・エヴァ関連であり、うち1本はロケみつそのものをフィーチャーしたネタ(旅ロケの舞台裏、ほんまでっかTVのパロディ)と、まさにロケみつづくしでした。これはおそらく今回はじめてイベントに来てくれたロケみつ視聴者の皆さんにとっては、非常にとっつきやすいネタ構成だったのではないでしょうか。ファン層拡大が目的というところもあり(東京・大阪での女性専用シート)、一般の人に来てもらうことを想定していた点は良かったのではないかと思います。前回のような銭ゲバ、グロネタが飛び出していたら、会場ドン引きは間違いなかったところです。熊本会場にいたっては女性客が2割以上だったようですし(実際にはグッズのカレンダーでグロは飛び出しているのですが、ぐええ←)。

課題点

その反面、常連組、コアファンにとっては、間違いなく物足りないものになったとも言えます。ある意味突っ込みどころすらない。無難すぎる、ということもありますが、前回、前々回の単独でも問題になった点がやはり今回もそのまま問題点として維持されてしまったといえます。

(1)エヴァにこだわりすぎだが、表層だけで浅い

これはロケみつ視聴者にフォーカスしたことと表裏一体なわけですが、エヴァネタにしてもあまりにも有名なセリフなどに頼りすぎなネタが多かったように思います(シンジの信じられないレポート、使徒殲滅V)。前回までは、ついてこれない人は置いて行くわよ、というセリフもあったほど、コアなところを突くことを目指していたようですが、今回はそういう尖ったところもあえて控えたという感じに見えました。もう少し、おおっと思わせてくれるようなオチがほしいなと思ってしまいます。このあたりはピン芸(ツッコミがいない)ということとも関連するのかもしれません。ニヤニヤニヤーとオチていくネタが多いために、いまいちエリまき早希のときのような大爆笑はピンネタでは起きにくい点が課題としてあげられると思います。

(2)Vネタが長い

これも前回から繰り返し指摘されていたことですが、長すぎます。同じパターンの繰り返しが10分近くにわたって続くのでかなり見ているのがつらいのです。Vは5分でいい気がしますね。もし長くするのであれば、やはり前に見せたネタが伏線になって状況が進行していくようなノリが絶対に必要だとおもいます。これはコントなどでもまったく同型のことが言えるのですが、この単独のネタでは、あるシチュエーションにおいて同じ構造のやり取りが繰り返し並べられるのです。それらは基本的に並列で、順番を入れ替えたとしても成立し、相互に干渉しないエピソードの羅列なのです(20年後のシータのコント、アスカのバスガイドがまさに典型)。コントであるならば、通常は話が進んでいくと状況が不可逆に進行して最初とは異なるシチュでワクワクさせられるというのが基本なのですが(落語などを聞いていればよくわかる)、いわゆる起承転結や序破急がないのです(エヴァをモチーフにしているのに!!)。

その前にやったネタをいじるような展開もあるとメリハリがでるし、みなはじめからライブを聞いているのだから、テレビをぱっとつけた視聴者とは違い、1時間かけて張った伏線に( ̄ー ̄)ニヤリとさせるような構成もアリだとおもうのですが、そういう立体的な構造がなく、ネタ自体、そして複数のネタ同士の配置も平面的といえます。このあたり、リピートするにあたっては改善の余地があるのではないかと、素人目に見ても思います。

(3)関西ローカルネタが強い

アスカのバスガイドでは大阪の地名がたくさん登場しますが、そこになにがあるのか(たとえば茶屋町にMBSがあり、なんばにNGKがあるなど)わからない人にはちんぷんかんぷんなところもあります。もちろんネタが面白ければ別にそれは些末なことなのですが、今回のネタではそれに振り回されてしまう感じがしました。Vネタでも先輩芸人のヤナギブソンさんが登場していますが(Vネタ:早希ちゃん出演の音楽PVをつくろう)、彼の持ちギャグである誰が興味あんねん!がわかっている人にとっては最初からいきなり読めた展開であり、知らない人にとってはオチがオチになってない可能性があります(そこまでいうとギブソンさんに失礼かもしれませんがw)。あれは予想オチなので、地方の会場に参戦した多くの観客にとってはちんぷんかんぷんだったかもしれません。Vがやたら長かったことも影響しています。

今後東京に本格的に進出するにあたってこの路線はもう使えないわけで、かわりに東京ローカルをやるって手もあるかもしれませんが、地方にはよけいにわからなくなる可能性もあり、どのようにしていくのかは検討の余地があります。

(4)コーナーもVもゲスト頼みが強い

今回、周りの知り合いにどこが一番面白かったか、と聞いてみると、りなんなん、プラスマイナス岩橋、ゲストとのコント(スーパー出玉、これも関西ローカルネタだったりする)、ゲストトークコーナー、となるのです。すべてゲストです。ピンネタが必ずしも面白くないわけではないとおもうのですが、間延びした印象が強くなったぶん、一発のインパクトで笑えるゲストの登場シーンが焼き付けられているともいえるかもしれません。お笑いイベとしては笑いがとれたのだからいいじゃん、という見方も出来ますが、やはり単独イベントとしては課題だとおもいます。

もっと言えば、今回のイベントの出し物のうち、彼女自身の創作になるものはどれだけあるのか、という点も無視できません。なんといっても冠イベントです。作家がつくったものを演じるだけ(もちろん演じるのにもかなりの努力と才能が必要なのですが)ではなく、やはり彼女自身のアイデア・創発を見たくなるわけです。そのあたりはやはりゲストとの一発コーナー、ある種のアドリブランド状態のときにこそ現れるので、そういうコーナーをもっと増やしたほうがずっとずっと彼女らしさが強調されて、我々も楽しめるのではないかと思うのです。

評価点

課題点ばかりをあげつらってしまいましたが、一方で評価されるべき点ももちろんあります。

(1)超・天然アドリブボケはやはり最強レベル

これはゲストコントと続くゲストトークコーナーですね。京橋と東京はしりとりイラスト、名古屋は早希ちゃんが本を出版したら?という内容でしたが(他の地区はなにをやったのでしょう?)、とくにしりとりイラストは以前エントリでも報告しましたが新劇場版:九のドキュメンタリーDVD、単独会場にて予約開始。 - gavangavanの日記、この常人の想像を遥か斜め上に超え切った女帝さまの発想は間違いなく天才レベルです。もう、○○○おっかしいんじゃないのか?←ってレベルですが、これにゲストによるキレのいいツッコミが入った時の笑いはもう爽快といっていいくらいのものです。ほんとうに相方が欲しい!。ツッコミがほしい。この人の秀逸な天然ボケを破壊力あるツッコミで粉砕してもらってこそこのキャラは生きます。もう単独イベなど考えずに誰かと常にユニット組んでイベントやってほしいとか思ってしまいます(GTTFなど)。

(2)ものまね(アスカ除く)はクオリティ高っ

この人の芸のベースはやっぱりモノマネなのだなとまいど再確認させられるイベント参加なのですが(本質は決してコスプレではない)、今回はシンジ、レイ、あさくら南を披露しました。なかでもシンジはものすごいクオリティです。前回の単独、つぼみの開花宣言10で披露したシンジ漫談は過去私が見た彼女のピンネタの中では最強の出来です。今回Vネタで間延びしてしまったのが非常に惜しかったのですが、モノマネという意味では非常によくできています。

あさくら南はご存知キャラもん(関西地区読売テレビにて放送中)で登場するキャラですが、甲子園につれてって、とタクシーを捕まえて、道中運ちゃんをいろいろとdisるというwエグい黒キャラです。これがついにライブに登場ということだったのですが、声はやっぱり似ています。漫談モードになると地がでますが、それでも南には見えるので、うまく番組でも有名な黒いキャラ、Sキャラを推していけば、アスカ、シンジにつづく持ちキャラに成長する可能性を持っていると思います。

やはりこのお方はモノマネなのです。これを磨いていくところに突破口があると思います。あたかもアスカのものまねネタがブログ旅を呼び込んだように、きっと将来においてもモノマネこそが彼女を救う気が強くしています。

まとめ

奇しくも本日は早希ちゃんは旅ロケ中ですが、まもなくロケみつブログ旅もゴールを迎えます。3年以上にわたって続いた番組にも別れを告げる時が近づいています(再々延長はもうないでしょう)。1月には東京にて新しい冠イベントがはじまります(桜 稲垣早希Level 1来年1/22(日)東京∞ホールにて新シリーズライブ?- 稲垣早希Level 1 - gavangavanの日記)。まだチャッターボックスとニコ生とコンちゃんにあほすき、ピーチケ・パーチケ、祇園笑者、キャラもんと、関西でのレギュラー番組はたくさんありますがいくつかは整理されて、本格的に関東進出となるのは既定路線でしょう。2月には昨年惜しくも2年連続2位に終わった、よしもとべっぴんランキングの発表もあります(投票はすでに始まっていますねマンスリーよしもとPLUS)。よしもととしてはここでべっぴん1位になってくれれば、鳴り物入りで関東殴り込み、という演出もできるわけで、来年以降新しいフェイズへと進んでいきますね。

我々は、とくにブログ旅から入った人たちは、理不尽な課題にもまじめにコツコツ努力する早希ちゃんに惹かれてココまで来たと思います。今後どのような形で彼女の成長が見られるのか、楽しみでもあり不安もあり、いろいろな点で転換期を迎えてもいますが、どうかどうか出発点を忘れずに、がんばってほしいなあと思っています。